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【アトピー対策】体の浮腫(むくみ)解消に必須の水分制限のやり方

アトピーの一番の大敵、むくみ

 むくみとは・・・余分な体液が溜まり、指で押すとへこんだようになったり、いつもよりも腫れぼったくなったように感じられる状態です。細胞と細胞の間の水が、異常に増加した状態を言います。

つまり、僕らの大嫌いな浸出液予備軍がたくさん待機しているのです。健康な一般人と違いアトピー患者は、血管透過性の亢進(血管から体液が漏れやすい)していたり傷があるので細胞の間の水が外に漏れやすく、浸出液がドバドバ状態になってしまいます。

※浸出液について
患部からジュクジュクとで続ける浸出液はアトピー患者にとってとても不快指数の高い現象ですが、傷の保護や修復に無くてはならないものです。
◇悪い浸出液◇
水分摂取過多による、水分が多くタンパク質の少ないサラサラの浸出液は、低蛋白血症に陥っており、皮膚の治癒障害をもたらします。治らない皮膚から更に浸出液が出て止まらない状態になり、かゆみ痛みが続き、更に低タンパク質が助長され、、、といったように負のスパイラルにはまります。
文献:患者に学んだ成人型アトピー治療 佐藤健二著

 

アトピー患者にとっての『水分制限』

むくみは避けなきゃいけませんね。同時に浸出液も良質なものにする必要があります。
その方法が『水分制限』!!
水分を制限することで、むくみの予防になり、浸出液も良質なものになります。

また、むくみ予防として同時に塩分濃度を下げることも必要です。これが意外と盲点で、脱ステ失敗の一因になったりします。塩分は体内に水を蓄える働きがあるので、摂りすぎると水分がうまく排泄されず、むくみを引き起こします。ラーメンなんかはスープを飲まなくても塩分濃度が高いので、食べて少したつと浸出液が止まらないなんて事がおこります。

ちなみに、「水分制限ってどれくらい続けるんすかね?」と入院中に佐藤先生に聞いたことがあります。すると、、、「一生だよ」と軽く仰られてました。゚(;一_一) 当時は相当ショッキングな御言葉ではありましたが、制限を2年続けて思うのは、それほど苦ではないかな。酒のバカ飲みはできないけど食事で汁気なものを省けばお酒だってそこそこ飲めますよ〜。

水分制限の方法

阪南入院患者は、口に入れる水分量だけでなく、検尿カップや汗のかき具合までを測り、出入りの水分量を管理させられます。離脱時は結構厳格にやる必要がありますが、自宅ではそこまでやる必要はありません。

一日に摂ってよい水分量は、食事以外で、成人男子だと1,200ml〜1,500ml、ペットボトルが500mlですので3本弱程度です。体格差や季節により変動しますが、だいたいそんなものだと認識しましょう。因みに病院食の一日平均摂取量は1,500mlでしたが、その中には味噌汁や牛乳も含まれていました。厳密に考えると大変なので食事以外でのコントロールとしましょう。

今日は汗たっぷり出たなあ、みたいな時はその分多く飲んでも構いません。

なお、夜間の水分摂取(目安20時以降)はなるべく控えるのがコツです。横になって寝ることにより静水圧の影響で昼間とは違う顔などの患部に水分が移動することで浸出液がでて寝苦しくなるからです。私は、味噌汁なども夜は少なめに飲みます。水分量だけでなく塩分濃度という観点も常に意識してます。減塩味噌汁とかがよいですよ。

尿の濃さで水分量を察することもできます。透明すぎると水分過多だし、赤茶色っぽい色だと逆に水分が足りていない状態になります。水分摂取が足りないことによりおこる高ナトリウム血症は命の危険が出てきますので、やりすぎに注意です。

いつまで続ける?水分制限

症状のせいでとてものどが渇いてしょうがなかった入院時に、水分制限は一生だと言う話を聞いて愕然としました。ただ、今となっては、皮疹が安定してきており滅多に浸出液も出ないですが、制限をすることに慣れてきたせいか、あまり苦ではないので続けてます。アトピーの痒みを伴った小さな水が溜まったような湿疹が数個ポツリとできたときなんかは、より気をつけます。より安全を求めるなら生涯水分を控えめにしたほうが良いと佐藤先生には教わりました。

 

水分制限におすすめの飲み物については↓

アトピーのつらい水分制限には炭酸水!お勧め3選!! 新キャラ!?まだいたのかよ? って思った方もいらっしゃるでしょう笑 私こそがPAの隠し玉だったんです! すいません ほん...