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皮膚科医がステロイド依存性皮膚症患者を無視する構造とその経緯

GodMan
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ゴッドマンです

前回は、ガイドライン作成委員について考察しました。今回は、ステロイド依存性皮膚症患者が学会ガイドラインに無視された結果、全国の皮膚科医にも相手にされない(治療したくとも治療する知識がガイドラインに示されていない)現況について、深掘りしたいと思います。

脱ステ医の佐藤氏は著書「患者に学んだ成人型アトピー治療」の中で、学会及び医療現場において、ステロイド外用剤の副作用である薬害が無視され、ステロイド偏向となっている理由を以下のように考察されています。

☆佐藤氏著書☆

①学会活動が製薬会社の金銭的援助なしでは成り立たない。
②薬害を認めた場合の、患者や一般皮膚科医への過失責任問題となる。
③他外用薬比較で高価なステロイド処方なくしては、経営が困難となる。

 

上記に述べられている、根深い問題は、実は医薬業界では周知の事実のようである。

医療業界における「利益相反※1」は、呼ばれて久しいのです。

「利益相反」とは

「エビデンス(科学的根拠)に基づく医療による患者の利益」と「製薬会社の販売戦略上使用されるさまざまなギフト・サービスによる医師の利益」が相反する,あるいは後者により前者が不当な影響を受けることから,“利益相反”と呼ばれる。

参考)週間医学界新聞(第2883号)より抜粋

 

製薬会社は、学会運営や企業主催セミナーへの金銭的援助をすることで、日常臨床だけに留まらず、ガイドライン策定にも大きな影響力を発揮します。

そのような影響力(不適切な商行為)は、少し古い話になりますが、日米構造協議によりアメリカの製薬業界からも指摘されたにもかかわらず、未だに存在している事になります。

業界においても問題視されているのですが、一度陥った構造的欠陥は簡単には排除できません。

このように、患者の利益と、学会や研究グループ、製薬企業などの利益が相反している不健全な状態が、自助努力もむなしく間違いなく存在しています。

結果、、、利益相反によって我々ステロイド依存性皮膚炎患者の利益が大きく損なわれているのです。

 

『利益相反によって患者がほったらかしになる流れ』

①→②→③→④

①製薬会社の医療業界(学会・医師等)への様々な金銭的援助

 接待(料亭・歓送迎会・忘年新年会・ゴルフコンペ等)協賛金/講演会、勉強会の交通費・宿泊代・講演料/学会・ランチョンセミナーの共済費/臨床研究費へのスポンサード/販促グッズ

②学会や医師が、製薬会社の援助なしでは成り立たない構造となる

 MRによる援助スキームが構築され製薬会社への依存状態となる

③学会や医師の製薬会社への依存の結果、様々な忖度が生まれる

 長期利用エビデンスのないステロイドの積極利用をガイドラインにて促す(※超短期間はあるが一ヶ月以上のステロイド利用のエビデンスはない)/ネガティブデータを極力無視した作為的なガイドラインの作成(※ネガティブデータ:脱ステロイドやステロイド依存)

④製薬会社の不利益になる脱ステロイド・ステロイド依存性皮膚炎患者は、学会や医師に無視される

 ステロイド依存性の皮膚炎が発症する患者が増え続ける/皮膚科医は難治化したステロイド依存皮膚症の治療知識を持てず/ステロイド依存性皮膚症患者の治療は脱ステ医に丸投げ

 

こんな歪みのある状態が許されていいわけがないのです。

ガイドライン作成委員の皆さんに問いたい。

医療におけるプロフェッショナリズムって何でしたっけ?

ずいぶんと堕ちた正義感だよ。

というか、医者としての崇高な理想とかの前に、人としてだめだよね。

 

(ガイドライン作成委員についての考察は以下からお読みください!)

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