2018年の年末に、アトピーガイドラインが公開されました。
リンク先は以下になります。
「アトピーガイドライン2018」←クリック後にあ行の「アトピー…2018年版」のPDFを選ぶと閲覧可能
例によって脱ステに関しての表記は一切なしですが、僕らに悪夢をもたらせたお医者さん用のアトピー患者取扱説明書です。ぜひ読んでみてください。
因みに、ガイドライン作成に当たり、日本皮膚学会ガイドライン委員会委員長の秀道広氏は以下のように、(耳障りの良い言葉を)述べてます。
本学会の作成したガイドラインは現時点における最善かつ標準的な治療とその推奨度を広く社会に示しつつ、多方面からの意見・評価を受けて改良を重ねる予定です。日本皮膚科学会は、このような双方向性の作業を通じてよりよい診療ガイドラインの提供をめざしたいと考えます。
上記の赤字下線に書かれているように、患者・医師・病気に携わる様々な方々の意見を取り入れて双方向性を持ってガイドラインを提供したいとの、意見を述べられていますが、言ってることとやってることが180度違うということが、脱ステ権威の佐藤氏のブログをみるとよくわかります。
(双方向予定と述べられてますが、現時点で双方向性を発揮できていないからステロイド依存の治療法や「脱ステ論文」に触れることができていないわけで・・・偽善ですね、逃げてるとも言えますね)
リンク先は以下になります。
「佐藤健二のブログ」←クリックでブログを閲覧できます
※一部抜粋
「はじめに」の中に「国内外で発表されたアトピー性皮膚炎に関する新しい知見を加えて作成された」ことと「現時点における日本国内のアトピー性皮膚炎の治療方針における目安や治療の目標など診療の道しるべを示す」事が述べられ、注として「原則として2015年12月末まで」と記されている。我々の論文は2016年に発表されている。だからこの論文を対象として議論することはないことを暗に示している。
ではどの程度原則として2016年以降の論文が省かれているかを調べた。主文が入っている第1章の引用論文は227編である。不明を除いても2016年以降の論文は19編ある。8.4%、約1割である。最も新しいのは2018年の論文である。この事は明らかにガイドライン作成者にとって都合のよい論文を2016年以降から取っていることを示している。すなわち、我々の論文を拡めさせたくないことを意味している。有効で安全であるという薬物治療を勧める医師が、薬物を使わない治療と比較することが怖くて論文を引用することができないのである。なんと情けないことか。
勝手ながら、医者は崇高な精神を持ち合わせた方と思ってましたが、、、都合よく事実を掻い摘んだガイドラインを作成し続ける「日本皮膚学会」、、、どういう経緯でステロイド依存性皮膚症患者を無視する構造になったんですかねヽ(`Д´)ノ
学会が認めたがらない薬物(ステロイド・プロトピック)の依存性については、文中で曖昧に3行ほど軽く触れ(「主として成人が顔面や陰部などにステロイド 外用薬を長期間使用した例で,ステロイド外用薬を突 然中止すると,紅斑や潮紅,浮腫,丘疹や膿疱などが出現,悪化することがある.このような状況が疑われる場合は,皮膚科専門医に紹介することが望ましい」)、参考論文名のみを掲載、といった逃げるような表記にとどめてます。しっかりと「依存」という熟語を表記し、その内容とその後の治療方法まで述べてほしいです。
「皮膚科専門医に紹介するのが望ましい」との表記で終わってしまってますが、紹介された専門医はどのような治療をしてくれるんですかね?結局、市中の医者はステロイドを処方することしかできないので脱ステ医に頼るほかないのです。
ステロイド依存に陥った数多くの患者の治療法を、全国の皮膚科医に明示するのがガイドラインのはずです。そこを明示してないとは、ガイドラインとしての体を成してません。
医師の処方にそってステロイドを使用していた患者が薬物の依存性に嵌り、ステロイドがなかなか効かなくなり、自らの皮膚でコルチゾール産生ができなくなり、アトピーが激悪化する。普段の生活もままならない日本人を何十万人も作り出した暴挙を顧みず、まるで患者が全て悪いと表記(「不適切な使用により…」との表記あり)するガイドライン。改めるべきだと思いませんか?
双方向性を謳うのであれば、可及的速やかにガイドライン修正を検討することを表明してください。
患者に寄り添った、誠意あるガイドラインの作成を切に願います。
次回のブログでは、一体どのような方々が今回(2018年度版)の独りよがりのガイドライン作成に携わったのか、17名の作成委員会の方を一人ひとりクローズアップして詳らかにしてみたいと思います。